T-STYLEです!
シングルバーナーといえば、このブログでも過去にST310やP153を紹介してきましたが
輻射熱が発生するような調理はガスカートリッジが近く
熱での爆発等の危険があるため大きな鍋や鉄板が使えません。
そこで役立つのが分離型バーナーですね!
特に今回ご紹介するSOTO フュージョントレック SOD-330は
魅力がたくさん詰まったおすすめのギアです!
現在はリニューアルされました
早速スペックから見ていきましょう!
スペック
本体サイズ(幅×奥行×高さ) | 43×14×10cm |
収納時サイズ(幅×奥行×高さ) | 11×6×10cm |
重量 | 0.182kg |
発熱量 | 3.3kW(2,800kcal/h) |
使用可能時間 | 約1.5時間(SOD-725T 1本使用時) |
ゴトク径 | 外径:16cm、内径:6.2cm |
付属品 | 収納ポーチ |
分離型バーナーといえば輻射熱を気にしなくて良いので
大きな鍋向きの火元という印象が強いですが
フュージョントレックはゴトク内径が6.2cmで狭めの設計であるため
小さめのクッカーでも加熱することができます。
ちなみに、スノーピークのランダーチタンカップはメーカーサイズなどをみると乗りそうですが
(ランダーチタンカップの公式サイズはφ98mm)
底面がフュージョントレックの五徳より一回り小さく、乗せることはできないようです。
また、収納サイズもかなりコンパクトで
GSI グレイシャーステンレスケトルなどの中に収納することができます。
もちろん付属の袋にしまった状態でも入ります。
手持ちのギアで試してみましたが、トレック1400ならガス缶ごと収納できます。
上部が少しはみ出ていますが、トレック1400の蓋は深さがあるためきちんと閉まります。
続いてフュージョントレックのおすすめポイントを見ていきましょう。
おすすめポイント
風に強い
フュージョントレックの火口はすり鉢状になっているため風防がなくても直接火口に風が当たらない構造です。
炎自体が風に煽られることはありますが
火口が風で塞がれて炎が出ないという事態はほとんどありません。
風防を立てずともしっかりと火元を使えるのは手軽でありがたいですね。
汎用性の高いゴトク
スペック欄でも少し記載しましたが分離型バーナーは輻射熱を気にせず大きい鍋を使えることが利点であるため
五徳の内径が大きく、シェラカップは加熱できないものも多いです。
そうなるとまた別の火元を用意したり五徳を用意するなどの対策が必要となりますね。
しかし、フュージョントレックは最小径62mmまで対応しているので
スノーピークのチタンマグ220などかなり小さいものでも加熱が可能です。
寒い時期に鍋を楽しんだ後、少しだけ飲み物もあっためたい!
という場合でもフュージョントレックなら1台で火元を賄うことが出来ます。
ガスカートリッジの位置が変えやすい
フュージョントレックのガス管は他の分離式バーナーと比べてやや細めに作られているためガスホースに癖がつきにくいです。
そのため、バーナーが管に引っ張られることなく
自由にガスカートリッジの位置を調整できます。
下の写真のようにガスカートリッジだけをテーブル下へ置くことも可能です。
特にフュージョントレックはガスカートリッジとの接続部分に火力調節ネジがあるため
使いやすい位置に配置できるのは嬉しいポイントですね。
おしゃれで掴みやすい火力調整ネジ
このネジはST310の火力調整ネジと同じデザインですが金属製で劣化もしにくく、おしゃれですね。
光を反射するので暗闇でも見やすいです。
また、ダイヤル式のものよりも角度がわかりやすいのも特徴です。
滑りにくい五徳形状
加熱中に上に乗せていたクッカーが動いては危険ですよね。バーナーの中には五徳の刻みがほとんどなく
摩擦力のないクッカーを置くと滑ってしまうものもあります。
フュージョントレックの五徳はギザギザとした形状となっているため
風が吹いても滑ることなく安定しています。
以上のように、風に強く、OD缶を使えることで寒さにも強い!
ガスバーナーとしてとても魅力が詰まったフュージョントレックですが
気になった点もございます。
気になった点
点火装置がない
点火装置は付属していないためガストーチやファイヤースターターが必要です。ただ、バーナーとクッカーだけの最小限の荷物で納めたい!というコンセプトなら点火装置は必要ですが
焚き火やアルコールストーブの使用を想定していれば何かしらトーチなどの着火装置は手元にあるはずです。
また、基本的に寒い時期や標高が高く気圧の低い場所ではバーナー付属の点火装置は付かない場合も多く
さらに、火元の側では熱で不具合を起こすこともあるため
元々なくてもいいパーツと捉える方も多いようです。
収納袋の相性がいまいち
フュージョントレックに付属する収納袋は内部に糸の出やすいポリエステル製の物となっています。そのため以下の点から相性が今ひとつです。
・本体が熱を持った状態だと溶ける
・五徳のギザギザが中の糸に引っかかりほつれてしまう
写真が開封直後の袋裏ですが少し糸が出ていますね。
ただし、あくまで付属品であり本体には影響がないため
フュージョントレックを付属の袋へ入れることにこだわらず
熱に強くほつれにくい袋を用意するか
お手持ちのギアでスタッキングできるものがあればそこへ仕舞う方が効率的です。
まとめ
風に強いすり鉢状の火口と寒さ・気圧に強いOD缶を組み合わせられるフュージョントレックは季節や場所を問わずに使える火器と言えます。
また、ソロ用ギアでも使える内径(最小径)の小ささも魅力的で
一度に調理を進めるのでなければソロ〜大人数まで
調理用の火元はこれ一つでこなせます。
季節や場所、人数を問わず使えるフュージョントレック、おすすめの逸品です!!
現在はリニューアルされました
僕の持っている調理具では重い部類のスノーピークのコンボダッチデュオやOIGENのピアットでも無事に調理ができました!