昨今、キャンプでのランタンは充電式の便利さや扱いの容易さから
LED照明が主流となってきてはいますが
キャンプらしさとしてはガスランタンなどの燃料式ランタンの方が優勢ですね。
そんな中、小さいのに頼れるOD缶バーナー
スノーピークのギガパワーランタン 天オートを導入したのでレビューしていきます。
まずはスペックから見ていきましょう!
スペック
サイズ(直径×高さ) | φ5.9×9.5cm |
収納サイズ(幅×奥行×高さ) | 6.2×6.5×10.3cm |
重さ | 125g |
最大光量 | 80W |
素材 | ステンレス、アルミニウム合金、ブラス、耐熱ガラス |
一般的なマントルを使うタイプのランタンはサイズが大きいのが特徴ですが
ギガパワーランタン 天オートは6.2×6.5×10.3cmと非常にコンパクトです。
同メーカーの人気ランタン ノクターンの収納サイズは4.2×4×10.5cmなのでほぼ変わらないサイズです。
そんなに小さいと、暗いのでは?と不安になりますよね。
結論からお伝えすると、ソロキャンプなら十分な明るさです。
続いて使い方を実践レビューに沿ってお伝えします。
使い方
ギガパワーランタン 天オートはマントルを使う方式のランタンです。まずは空焼きと呼ばれるマントルの準備が必要です。
早速実践していきます!
なお、各部の名称は公式の説明書通りに解説していきます。
火力調整ツマミを出す
ギガパワーランタン 天オートは火力調整ツマミが口金部分に綺麗に収まる構造です。
まずは火力調整ツマミを出して、ガス栓が閉まっている状態にしましょう。
OD缶をつける
流石に説明不要ですね。口金部分をOD缶に装着します。
ガラスグローブを外す
ギガパワーランタン 天オートはガラスグローブが嵌め込まれた状態となっています。ベンチレーターの部分を下方向に軽く押しながら
グローブ脱着スプリングを外し、ガードワイヤーとガラスグローブを外します。
仕組みや力加減がわかるまで逆さまの向きで稼働させてみると
OD缶にセットしてからもコツがわかります。
マントルをセットする
付属のマントルは緑が上方向に来ます。バーナヘッドの窪みにマントルの上下が合うようにセットします。
点火に使う電極に来る部分は垂れ下げるようにセットします。
火をつける
火力調整ツマミを回してガスを少し出します。ガスマッチなどの炎が出る機器を使ってマントルに点火します。
マントルを灰化させる
ガスを強めたり弱めたり全体が焼けるように調整します。
形が整い、炎や煙が出なくなったらガスを止めて空焚き完了です。
ガラスグローブを戻す
マントルや各部位に触らないように注意しながらガラスグローブとガードワイヤーを取り付けます。
これで準備は完了です!!
この後は火力調整ツマミを回してガスを出し
点火スイッチを押せば点灯します。
なお、マントルは崩れたり穴が空いたら交換時期です。
こちらから購入し、交換時には上記の空焚きを行います。
続いて、おすすめポイントを見ていきましょう。
おすすめポイント
愛着がわく
上記のような手をかけたマントルで火を灯すので愛着が湧きます。また、灰化したマントルは壊れやすいため
強い衝撃を与えないように大事に扱う必要があります。
これはさらに愛着が湧きますね。
明るい
ギガパワーランタン 天オートは80Wの明るさを持っています。よく耳にする明るさの単位としてlm(ルーメン)が挙げられますが
ルーメンはLED照明の明るさの単位です。
そのため正確な基準とは異なりますが大体80Wは1160ルーメンとなります。
1160mlはお部屋で使う場合8畳(12.96㎡)程度の空間を照らせるとされています。
ほとんど明かりのないキャンプ場で使った僕の体感としては
半径1メートル程度は十分に明るく照らしてくれると感じました。
好みや個人差はあると思いますが、ソロキャンプでこじんまりと楽しむ場合や
テーブルとその周囲を照らすには十分な明るさです。
雰囲気が良い
LEDの照明はスイッチを押すだけで点灯するので便利さがある反面光が鋭く情緒に欠けるのが難点です。
OD缶に取り付け、ガスを調整して、火をつける
この工数がたまらなくキャンプ感を演出してくれます。
光が柔らかい
これは感覚としてになってしまいますがギガパワーランタン 天オートはマントルとガラスホヤを通した光なので
キンキンとした光にならず、周囲を優しく照らしてくれます。
白色灯や電球色という分類ができない光の色と程よい明るさが絶妙です。
コンパクト
コンパクトさや持ち運びを考えるとLEDランタンが優勢になってしまいます。しかし、マントルを使ったランタンとしては最小級サイズで
バックパックのサイドポケットにも入るようなサイズです。
これなら荷物量が気になるキャンプでも雰囲気のあるマントルランタンを相棒にできます。
充電要らず
当然といえばそうですがLEDランタンは充電を忘れると機能しません。
前日から準備が必要ですね。
ギガパワーランタン 天オートなら急にキャンプが決まっても
直前までランタンの準備を忘れていても
OD缶と一緒にポンと道具に加えるだけで使えます。
ここまで良い製品ですが気になった点もございます。
気になった部分
ランニングコストがかかる
OD缶やマントルなど消耗品が多いためランニングコストがかかります。焚き火もそうですがキャンプに燃料の消費はつきものですね。
また、LEDも目に見えにくいだけで電気代はかかりますし
電球の接続不良等があれば電球交換ができないものが大半なので
本体ごと買い換えとなります。
キャンプの頻度や楽しみ・コストを天秤にかけて考えましょう。
僕としてはコストを考えてもメインテーブルランタンにしたいほど
雰囲気があってお気に入りのランタンといえます。
まとめ・結果
コンパクトながら十分な明かるさのギガパワーランタン 天オートマントルやグローブの扱いに慣れる頃には
愛着たっぷりの手放せない相棒となるような愛らしいOD缶ランタンです。
手軽さよりもキャンプらしさ・情緒を楽しめるキャンパーさんにおすすめしたい製品です。
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寒い時期のキャンプでギガパワーランタン 天オートをテーブルに灯すと、ほんのりと暖が取れるレベルです。